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篠笛と和楽器の合奏



篠笛と三味線の合奏

 篠笛を吹けるようになったら、是非他の楽器と合わせてみたくなるもの。篠笛は長唄や、民謡など三味線と重なる部分が少なくありません。阿波踊りでも三味線と篠笛は浮きのリズムをつかさどる上でも重要な役割を演じています。
 合奏するには三味線のことについて知っておかなければなりません。残念ながら三味線について私の知識は基本的なものでしかありませんので十分お伝えできるかこころもとないところではありますが…。

三味線の調子について

 ギターやバイオリンなど洋弦楽器は、各弦の音の高さは決まっていますが、三味線の場合は各弦の音の高さも音程もまちまちです。三味線は基本的に歌い手などの声の高さに合わせて弾くのが慣わしとなっています。
 三味線では高さを決める際、まず基本となるのが「一の糸」の高さです。その「一の糸の高さ」を三味線では一本から十二本の数字で表しています(下記表/西洋の十二半音階との対応)。
 

英・米
B♭
C♯
D♯
F♯
G♯
シ♭
ド♯
レ♯
ファ
ファ♯
ソ♯
三味線
一本
二本
三本
四本
五本
六本
七本
八本
九本
十本
十一本
十二本

 三味線の一の糸は、通常は調子笛(下左)や、チューナー(下右=三味線用)などを使用して調弦します。
 六本ならD、八本ならEに合わせます。
 さて、「一の糸」の高さが決まれば、次は二の糸と三の糸ですが、代表的なものとして、「本調子」「二上り」「三下り」などがあります。
 それぞれの調子は以下の通りとなります。

 本調子→完全4度→オクターブ
 二上り→完全5度→オクターブ
 三下り→完全4度→短7度

本調子や二上がり、三下がりなど、それぞれの大まかな曲調を表現すれば、本調子は上品で静かな曲調、二上りは賑やかで華やかな曲調、三下りはしっとりとしたワビとなるでしょうか。

  
篠笛と三味線とのチューニング

 さて、三味線の調子の合わせ方をおさらいした後はいよいよ篠笛と三味線のチューニングです。篠笛と三味線に限っていえば、ほとんどチューナーは使わず、篠笛の音で直接合わせます。
 というのも篠笛は調律笛であっても、微妙に音がずれていることがあるからです。

 例えば、六本調子の篠笛と三味線の本調子と三下りでチューニングする場合
 まず一の糸を合わせます。上記の表にもあるとおり、三味線も六本で、篠笛の数字譜では「三(D=移動ミ)」に合わせます。なぜ三なのかは「都節音階」に由来するといわれています。都節音階とはミ、ファ、ラ、シ♭、ミ
 以下、二の糸、三の糸は下表の通りで、いわゆる三の糸が下がっているので三下がりといいます。
 
調子 一の糸 二の糸 三の糸
本調子 三(D) 六(G) 3(D)
三下り 三(D) 六(G) 2(C)

 次ぎに三味線で三下がりから二上がりに転調する場合は少し考え方を変える必要があります。
 基本にあるのはあくまでも本調子です。本調子から二上がりに転調する場合は以下の通りとなり、篠笛は二の糸に合わせるので、本調子が六本に合わせていれば、二の糸が長音階(2度)上がったので篠笛は六本から八本に持ち替えなければなりません。二上がりから三下がりは下の表のように一の糸を上げれば、本調子から見れば実質的に三の糸が下がったことになり、二の糸は上がったままなので篠笛も八本調子のままです。
調子 一の糸 二の糸 三の糸
本調子 三(D) 六(G) 3(D)
二上り 三(D) 七(A) 3(D)
調子 一の糸 二の糸 三の糸
二上り 三(D) 七(A) 3(D)
三下り 四(E) 七(A) 3(D)

 では、三味線が六本調子の三下がりから二上がりに転調する時はどうでしょうか。以下の通り一の糸を下げれば本調子から見れば、二上がりは実質的に二の糸が上がったことになりますが、二の糸の高さは変わっていないので、篠笛も六本調子のままです。
調子 一の糸 二の糸 三の糸
三下り 三(D) 六(G) 2(C)
二上り 二(C) 六(G) 2(C)

 以上いささか分かりにくい点もあったかと思いますが、転調する際に一弦を変えるだけでうまく転調できるようにう工夫されているのです。
 簡単におさらいすれば、

  本調子→三下がり=同じ調子の笛
  本調子→二上がり=二本上の調子の笛
  二上がり→三下がり=同じ調子の笛

 ここでお気づきでしょうか。本調子→三下がり→二上がり→三下がり→本調子という順で転調すれば笛の調子を変える必要がないのです。

 因みに、阿波踊りの鳴り物では篠笛と三味線の勢いが戻ってきたようで、有名連では奏者が増えているそうです。主流は篠笛が六本調子で、三味線の調子は三下りです。






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